川越市に外装劣化診断でお伺いしました
川越市、近隣地域の皆様、いつもお世話になっております。
色彩デザイン 小野です。
先日は川越市に外装劣化診断でお伺いしました、お問い合わせいただき、ありがとうございます。
今回のお住まいは陶器瓦と窯業系サイディングのお住まいでした。
陶器瓦は塗装による防水は必要ありませんが、上から見なければわからない部分もあります。
訪問販売の方に声を掛けられ、「瓦が割れている、ずれている」等お聞きすることもあるかと思いますが、
実際は下から見るだけではわからないことのほうが非常に多く、また、不安感を煽られてしまう方もいらっしゃるのが現状です。
弊社では塗装の必要がない屋根でも補修すべきポイントをしっかりと確認し、報告させていただきます。
①棟瓦を押さえる釘・ビスの浮き、抜け
②瓦の欠け、割れ
③漆喰の損傷及び崩落
上記内容を押さえての外装劣化診断となります。
今回のお住まいでは、上記の損傷がなかったため、ご安心していただけると思います。
外壁に関しては、いくつか損傷となっている箇所がありました。
そもそも窯業系のサイディングですが、主成分の8割以上がセメントで形成されており、
工場で成形、塗装を成されたものを建築時に取り付けるものとなります。
近年では多くのご住宅に使われているものとなります。
ふと見て目立つ部分は外壁の汚れ、シーリングの劣化となりますが、その部分においても細かく、
なぜこのような現状なのか、放置するとどうなるのかというところまでご説明させていただいております。
下記の写真は外壁に苔・カビ類の繁殖を撮影したものとなります。
単に美観としてはよろしくない、というもので終わってしまいますが、
苔類が繁殖し、目に見えて生えている原因としては外壁が雨水を吸ってしまっているということになります。
日の当たる南面では吸水をしても、蒸発することで水気を帯びた状態から脱することができますが、
北面は日が当たらず、水気が蒸発しないため、常に水気を帯びている状態となります。
その状態が続いた結果、大気中に漂う菌類が外壁につくと、上の画像のような状態となります。
細かい部分ではありますが、サイディングの画像となります。
白い色の外壁ですが、画面中央部には白くない、グレーになっている部分があるかと思います。
この部分は表面の塗装が何かが当たった拍子に白い塗膜が削れてしまい、セメントが露出した部分となります。
セメント部分は塗装による保護がされていないため、この部分に関しては吸水が大きく進行します。
サイディングは吸水すると内容成分のセメントが膨らみ、乾くと縮むという膨張収縮の動きを繰り返します。
その動きが繰り返されると、ひび割れの発生に繋がり、末端まで進むと目に見える雨漏り、サイディング自体の変形を引き起こします。
吸水による膨張収縮の動きを抑制するには、塗装による施工とシーリングによる施工の2つの防水施工が必要となります。
そのシーリングですが、サイディングの繋ぎ目と窓など建具回りに充填されています。
塗装による防水だけではなく、シーリングによる防水もお住まいに水を入れないようにする重要なものとなります。
上の画像はサイディングの繋ぎ目、目地シーリング部分と呼ばれる箇所となります。
目地に充填されたシーリングは水の侵入を防ぐだけではなく、先に挙げたサイデイングの膨張収縮の動きをシーリングが伸縮して
サイディングの変形を防ぐものとなります。ゴムのようなものをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
このシーリングも表面の塗装の膜と共に、紫外線を浴び続けることで劣化をします。
硬くなったシーリングはサイディングの膨張収縮の動きに耐えられずに上の画像のように隙間が生じます。
この状態でも損傷としては大きいですが、放置してしまうとシーリングよりも内側の内部構造の露出と、水の侵入を容易に許してしまい、
壁の内側の断熱材などを腐食させてしまいます。
また、断熱材の腐食により、雨漏りだけでなく、シックハウス症候群の原因となる菌の繁殖など、2次災害を引き起こします。
外壁の苔の繁殖、表面を触ると粉がつくチョーキング現象、吸水、シーリング部分に関してはお住まいの方でも
確認することができますので、上記の症状が見られた方は防水施工を検討されるかと思います。
弊社では細かい部分まで劣化診断を行い、現状と対策のご報告、3D CADシステムにより算出された正確な塗装面積、塗装専用のお住まいの図面の作成により、
間違いのないお見積りで最適なものをご提案させていただいております。
今回のブログ記事で該当している損傷がある、訪問販売の業者に指摘され不安に思う部分がある、
という方は弊社までお問い合わせください。
弊社在籍の外装劣化診断士の資格を保有した営業担当にてご対応させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。