【坂戸市の外壁塗装】 煉瓦(レンガ)とは?レンガ調との違いを解説
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代表取締役の小久保です!
住宅の外壁塗装に見られる煉瓦(レンガ)は、一見すると本物に見えるものでも実はレンガの風合いに近づけた「レンガ調サイディング」である場合がほとんどです。近年では色や風合いを本物に近づけたレンガ調の外壁が増えているため、なかなか見分けがつきません。
本物のレンガは、粘土を主成分として高温で焼き固めた建材で、その歴史は古く、耐久性や耐火性に優れる点が魅力です。一方で、重量があり施工が難しいため、日本の住宅では部分的な使用にとどまることが多いです。また、レンガはその自然な風合いで知られ、時間が経つにつれて風化することでさらに味わいを増しますが、これは同時にメンテナンスの必要性も意味しています。
一方、レンガ調サイディングは、軽量で施工が容易、そして初期コストも抑えられるというメリットがあります。サイディングボードにレンガのテクスチャを模した塗装や処理が施されており、本物のレンガに見劣りしない美しさを実現しています。しかし、これはあくまで「模様」であるため、時間の経過とともに塗装の剥がれや色褪せが生じることがあります。
住宅の外観を左右する大きな要素として、レンガを選ぶ際にはこれらの特性を理解し、自宅のスタイルやメンテナンスの実現可能性を考慮することが重要です。また、レンガ調サイディングにせよ、本物のレンガにせよ、それぞれに適した施工方法や維持管理の知識が必要とされます。
今回のお役立ちコラムでは、本物のレンガとレンガ調の2種類の見分け方から、特徴、費用を比較しながら両者の違いについてもお話しします。
ご自宅の外壁をレンガ調に仕上げたい方は、理想の外壁にするためにもレンガについて最低限の知識を身につけておきましょう。
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外壁に使うレンガは2種類ある
住宅の外壁に使うレンガは、
- 本物の煉瓦(レンガ)
- レンガ調の外壁
の2種類あります。日本の住宅で外壁全面に使われているのは2のレンガ調のものがほとんどです。それぞれどういうものか、くわしく見ていきましょう。
【種類1】本物のレンガを貼った外壁
本物のレンガとは、粘土に泥や砂を加えて型に入れた材料を、火の熱で焼き固めたものです。
住宅の外壁全面に使われることは一般的でなく、日本では東京駅や横浜の赤レンガ倉庫、富岡製糸場など歴史的建造物に使用されています。
レンガと聞くと積み上げて外壁を作ると想像してしまいますが、実際はレンガ積みの外壁はほぼ採用されていません。なぜなら、外壁全体をレンガにしてしまうと、重さで住宅に強い負荷がかかるからです。さらに揺れにも弱い性質があるため、地震の多い日本の住宅には不向きです。
一般の戸建て住宅でレンガを使う場合、レンガをスライスして貼るのが主流です。
また全面をレンガにすると費用がかなり高くなるので、外壁の角やドア周辺にアクセントとして取り入れる住宅が多く見られます。
【種類2】レンガ調の外壁
一般的な戸建て住宅では、サイディングボードに塗装してレンガ調にするかレンガ調のタイルを一部に使用するのが主流です。
一見、全面がレンガのように見える外壁は、ほとんどの場合レンガ調サイディングです。
サイディングボードは、耐火性に優れた建材です。
おもに窯業系と金属系が多く用いられています。国内では窯業系サイディングが人気で、令和4年に実施した調査では78.4%もの割合を占めています。
レンガ調のタイルを使う場合は、先に外壁材を施工した上からタイルを貼りレンガのように見せているのです。
本物のレンガ壁とレンガ調外壁の見分け方
では、本物のレンガ外壁とレンガ調外壁とはどう見分ければよいのでしょうか?本物のレンガは赤茶系だけではなく、グレーや白系もあります。ですので、見た目だけではなかなか判別がつかないかもしれません。とくにレンガとレンガ調タイルは色味や質感に大きな違いがありません。
本物のレンガを触ると、レンガ調タイルに比べてゴツゴツして硬い感触があります。また、一つ一つ独立した違う状態や形を持つのがレンガの特徴です。
一方タイルは、レンガに比べて凹凸が少なく滑らかなものが多いのが特徴です。一つ一つの個体差もあまりありません。レンガ風サイディングは、目地の溝が浅くレンガのような乾燥した感触がないのが特徴です。
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本物の煉瓦(レンガ)とレンガ調外壁の比較
次に、本物のレンガとレンガ調外壁の違いを以下の順に見ていきましょう。
- 種類
- メリット・デメリット
- 補修方法と耐用年数
- 施工費用
種類の比較
本物のレンガ外壁の種類 |
レンガ調外壁の種類 |
|
|
ブロックレンガの外壁は、レンガを積み上げる手法で施工します。前述したように、負荷が大きく地震などの揺れで崩れ落ちる危険性が高いため、日本の住宅ではあまり使われません。
スライスレンガは、レンガをスライスして貼り付けながら施工します。この方法だと住宅にかかる負荷が軽減され、見た目はブロックレンガと変わりません。耐久性はブロックレンガに劣るため、目安として30年に一度のメンテナンスが必要です。無機質で雨水や紫外線で劣化しないため、塗装はしません。
レンガ調サイディングは、外壁にサイディングボードを貼り付け、塗装をします。塗料の塗膜で紫外線や雨水からサイディングを保護するためです。
レンガ調タイルは、塗装の必要がありません。本物のレンガと同じく無機質で、雨や紫外線の影響で劣化しないからです。
メリット・デメリットを比較
メリット |
デメリット |
|
---|---|---|
本物のレンガ外壁 |
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レンガ調サイディング |
|
|
レンガ調タイル |
|
|
本物のレンガは耐久性が非常に高く、塗装で保護する必要がないため塗り替えなどのメンテナンスが少ないのがメリットです。
とはいえ、レンガの間に施したシーリング(継ぎ目に充てんする弾力性のある素材)は劣化するので、10年を目安にメンテナンスします。
断熱性・蓄熱性があるので、夏は涼しく冬は温かく過ごせます。しかし同時に蓄熱性が高い性質のせいで、夏の夜に熱を放出しにくいのがデメリットです。
レンガ調サイディングは施工しやすく、塗装により簡単にリフォームできます。一方、塗膜は塗料の耐用年数によってメンテナンス時期は異なるものの、レンガに比べて頻繁に塗り替えが必要です。
レンガ調タイルは、本物のレンガと同じく耐久性に優れるため塗装がいりません。施工費用はレンガほどではないものの、サイディングに比べて高額になります。そのため、外壁全体ではなく一部に使われるのが一般的です。レンガと同じく、目地のシーリングは劣化するので。定期的なメンテナンスが必要です。
補修方法と耐用年数の比較
補修方法 |
耐用年数の目安 |
|
本物のレンガ外壁 |
|
約30〜50年 ※シーリングは10年 |
レンガ調サイディング |
|
約10〜20年 ※塗料の耐用年数による |
レンガ調タイル |
|
約30年 ※シーリングは10年 |
レンガ調サイディングは、使用する塗料によって耐用年数が変わってきます。
主な塗料の耐用年数は、以下の表をご参照ください。
塗料 |
耐用年数の目安 |
ウレタン塗料 |
8〜10年 |
シリコン塗料 |
10〜15年 |
フッ素塗料 |
15〜20年 |
無機塗料 |
20年〜 |
施工費用の相場を比較
費用の相場は、塗料の種類や施工内容、業者によっても違いがあります。
以下の表は、おおまかな目安としてお考えください。
30坪の一戸建ての費用相場 |
|
本物のレンガ外壁 |
約400〜500万円
約250〜260万円 |
レンガ調サイディング |
約60〜90万円 |
レンガ調タイル |
約200~500万円 |
上記の費用には、足場代、材料費(塗料代、シーリング、養生、高圧洗浄、飛散防止ネットを含む)、人件費が含まれます。
レンガ調サイディングの相場は、塗料自体の相場によって違います。各塗料の相場については、以下の表をご参照ください。
塗料 |
塗料の金額相場 (30坪あたり) |
ウレタン塗料 |
約25万円 |
シリコン塗料 |
約30万円 |
フッ素塗料 |
約40万円 |
無機塗料 |
約50万円 |
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外壁材としてのレンガは、その歴史的な魅力と耐久性で知られていますが、重量やコスト、施工の難易度が高いため、全面使用は一般的ではありません。対照的に、レンガ調サイディングは施工の容易さと低コストで、多くの住宅で採用されています。しかし、これらの外壁材の選択は、ただ外観の美しさに影響するだけでなく、将来的なメンテナンスや耐久性にも大きく関わります。
本物のレンガはその独特な風合いと長期にわたる耐久性で価値を持ちますが、地震などの自然災害には弱いというデメリットもあります。一方、レンガ調サイディングは初期コストを抑えつつも、定期的なメンテナンスが必要となる点が考慮事項です。どちらの材料もそれぞれの建物や環境、所有者のニーズに応じた適切な選択が求められます。
坂戸市で外壁塗装をご検討の際は、弊社株式会社色彩デザインの専門スタッフが一人ひとりのご要望に合わせて、最適な提案をさせていただきます。本物のレンガやレンガ調サイディングの見分け方、それぞれのメリット・デメリットについても詳しくご説明し、あなたの理想の家づくりをサポートします。
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