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外装劣化診断の役割

外装劣化診断豆知識 2022.03.03 (Thu) 更新

日々ご愛顧を頂きまして、ありがとうございます。
色彩デザイン 営業担当の小野です。

 

先日からお問い合わせを多く頂きまして、外装劣化診断を実施する機会が多くなってまいりました。

春は屋根・外壁の塗装を考えられる方が非常に多くなり、まさに塗装のベストシーズンという季節となります。

 

弊社ではお見積りご依頼を頂いた際に、まずは外装劣化診断からスタートします。

外装劣化診断はただお客様に「~が傷んでいます」、「屋根が割れてます」といった簡易的な報告ではなく、

外装劣化診断士として、塗装に対する知識を持った上でのご指摘と、適したメンテナンスの方法のご説明に、現状がどういう状態なのかをしっかりとご説明させて頂きます。

いわば医者が患者さんを診察し、それに見合う治療法や処方箋を出されるのと同じイメージと考えています。

この場合は現状のお住まいに対する処方箋として提出するお見積りの大事なステップとなります。

誤った知識や思い込みでの医師の診断は医療ミスに繋がり、塗装の場合においては施工ミスの原因となりますので、

建物を細かく確認し、映像と写真に残して記録させて頂きます。

 

近日では、ノンアスベストスレート瓦が使用されている建物にお住まいの方からの診断依頼を承ることが多くなりました。

築年数は15年前後のお住まいに使われていることが非常に多いです。

ノンアスベストスレート瓦の中には、経年劣化により内部から脆くなり、変形や割れといった傷みが非常に出やすい建材も存在します。

仮に塗装による防水施工を施したとしても、後から割れが生じる原因となり、再び工事をする必要があったり、より大規模な修繕があとから必要になってしまうケースが生じてしまいます。

上画像のように、赤い丸で囲われた場所は塗装後よりしばらくしてから横に割れてしまっています。

ひび割れから雨水が入り込み、100万以上欠けた防水施工が無駄になってしまいます。

 

 

今回は2件の診断を行い、双方のお住まいに「コロニアルNEO」が使われていると判断しました。

塗装をお勧めできない代表的なスレート瓦となります。

経年劣化により、瓦自体の耐久性の低下が著しくなり、上画像のように大きく割れ、特に風の強い日には割れた部分が飛散し、落下した際の二次災害の危険性も生じます。

また、大きく欠けてしまった部分ではスレート瓦を固定する釘や、防水シートが露出している場合がほとんどで、そこから雨水が浸入し、雨漏りなど、建物自体に大きなダメージを与える原因となります。

弊社では、屋根の塗装がお客様のためにならないと判断した場合には、金属カバーによるカバー施工のご提案となります。

ただ、施工をするタイミングを逃してしまうと、カバー施工でも対応できず、屋根の下地から改修する大規模修繕が必要になってしまいますので、注意が必要となります。

 

 

上画像は診断時に発覚した痛みとなります。

窯業系サイデイングのお住まいではシーリングの劣化やサイディングボード自体の割れなど様々な症状が出ますし、

モルタルのお住まいではひび割れ、表面の初期塗膜の剥がれ等、建材により様々な表情を見せます。

これらを全て確認し、お住まいに対して最適なご提案をすることが弊社の務めとなります。

誤った判断、見逃しをしてしまうとその時点で施工ミスを誘発する原因となりますので、知識を持ち、資格を保有した者による診断がベストな選択となります。

 

外装劣化診断士による知識と診断、お住まいに適したお見積書、1級塗装技能士の技術が揃ったものが不良施工を回避する一番のものとなります。

屋根を下から見ただけ、目立つ部分だけでの指摘をする訪問販売の方に塗装や施工に対する知識があるかどうかはわかりませんが、曖昧な判断より的確な判断が重要です。

 

築15年前後の方や、既に訪問販売の方に声を掛けられ心配になっている方はまずは診断だけでも大丈夫ですので、まずはお住まいの現状の状態を知ることが大事なことですので、弊社までお気軽にお問い合わせください。

 

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